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Makuakeプロジェクト【TEMASK】開発者自らが1ヶ月以上使用して気付いたこと【使用感レポート】

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皆様こんにちは。

福岡でのTV放送後、更に多くの方にご支援頂き本当に感謝の言葉しか御座いません。
先日、5月末分のTEMASKを発送させて頂きました。到着まで今しばらくお待ち下さい。
また6月末分をご支援頂いた皆様にも一日でも早くお届け出来るよう、引き続き頑張って参りますのでよろしくお願い致します。

さて、今回は私自身がTEMASKの開発段階から現在に至るまでの1ヶ月以上の期間、実際に自身で使用する中で気づいた事やこんな使い方をすると便利かもと感じた事をレポートいたします。
既にTEMASKがお手元に届いていらっしゃる方も、これから届く方も是非ご参考にして頂ければと思いますm(_ _)m

緊急事態宣言が発令される前、自分が外出中こんなにも多くの物に触れていることに気が付きませんでした。
ドアを開ける時。
カートにカゴを載せて押す時。
お金の取り出しや小銭を受け取る時。
緊急事態宣言の発令中はどこに出かけるにもTEMASKを装着し、感染予防と製品の改善実験をしていました。

スーパーやドラッグストアで買い物をする際に一番困った事はレジ袋がTEMASKをした状態では滑り中々空けられない事。
(素手でも中々空けられないこともありますね。)
そこで最初は袋を開ける際にはTEMASKを片手だけ脱いで素手で開けていました。

どうしたものか…と悩んでいるとTwitterでこんな投稿を見かけました。
「スーパーのレジ袋は左右の持ち手を横に引っ張ると<マチ>が飛び出し、開いた隙間から開けることが出来ます!」

早速その日の夕方近所のドラッグストアに買い物に行った際に実際に試してみました。

なんとレジ袋は飛び出したマチからすんなりと開けることが出来ました。
この方法はとても便利ですのでまだ試されて無い方は是非実践してみて下さい!

ちなみにお肉やお魚のパックを入れる小袋は開くための持ち手もありませんし、不特定多数の人が触れるので、家から予め開けた状態の袋をかばんに入れて持っていき、使用しています。

あとは電車での移動の時、買い物カゴまでは使用しないちょっとした買い物の時、かばんの中など自身の物を触れる機会がある時は「片手のみTEMASK」を着けて使用することもあります。
ほとんどの操作は片手で出来ますし、感染リスクが無いものしか触れないならばやっぱり片手が素手な事は便利です。

次は装着の方法についてです。
指先がうまく装着出来ない場合は手首のゴム糸部分や手の平の生地を部分つまんで引っ張ってみて下さい。手袋を脱ぐ時も同様に手首ゴム糸部分を先に広げると着脱がしやすくなります。

最後にこれはニット手袋の特徴であり、弱点の一つなのですが、基本的に「ひとつなぎのループをつなぎ合わせて形を作って」おりますのでどうしても「端糸(はじいと)」というものが存在してしまいます。
TEMASKにおける端糸を分かりやすく図にしてみました。

この端糸は手袋を裏返したときの内側に入っております。
ですが使用していると何かの拍子に端糸が手袋表面に飛び出してくる事があります。(※銀糸は通常の糸より固く細いので、正直申しますと編み目から飛び出し易いようです。)
端糸が糸の出発点であり終了点ですのでこの糸を短く切ってしまうと、ループのつながりが解けてしまいます。
どうかこの「端糸」が指先などから飛び出して来た場合にはそのままにしておいて下さい。
「端糸」が出ていても気にはなるでしょうが、切らない限りは解けてくることは有りません。

ですがどうしても糸が気になるという方は「タッピ」という手芸道具を調べてみて下さい。
飛び出た糸はこのタッピを使えば生地の中に引き込む事が出来ます。
(※ニット製品の補修には非常に便利ですので今度タッピの使用方法動画は作成します。)
(※TEMASKをメンテナンスの際には必ず洗剤での洗濯後にお願い致します。洗濯方法等は取り扱い説明書、過去のレポートもご参照下さい。)

最後にTEMASKをつけて外出をされた方も、帰宅をされましたら必ず念入りな手洗い、うがいをお願い致します。

引き続きソーシャルディスタンスを保ちウイルスからの予防に努めていきましょう。

本当にたくさんの応援ありがとうございます。
お届けまでしっかりと頑張ってまいります。

銀の糸の抗菌・抗ウイルス作用で手をカバー。マスクみたいな手袋【TEMASK】

株式会社イナバ
稲葉 雄大

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Makuakeプロジェクト【TEMASK】製造レポート「TEMASKの編み方」

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みなさま、こんにちは。
引き続きたくさんのご支援いただき、本当にありがとうございます。

さて、今回は以前レポート案内しました「TEMASKのための糸」に続いて、糸からTEMASKを製造する工程、「TEMASKの編み方」をご紹介させて頂きます。
ちょっとマニアックな内容ですが是非お付き合い頂ければと思います。

まず始めに手袋の製造方法は大きく分けて2種類あることをご存知でしょうか。
ひとつめは衣服を作るようなやり方。生地を作り、手袋の形になるよう型紙を切り、ミシンで縫製して手袋を製造するやり方です。いわゆるスムス手袋や、革素材ではスキーグローブなどはこの方法で作られています。

そしてもうひとつの作り方は、糸を編むことにより手袋の形を作るやり方、「ニット手袋」です。
編み物をやったことがある方は、大体想像がつかれると思いますが、1本の糸をフープを繋げて編んでいくことにより、手袋の形を成形していくのです。更にフープが縦に連なった形となっていますので、生地にある程度の伸縮性が生まれるわけです。

弊社では長年、和歌山県の(株)島精機製作所製の手袋編み機を使用しています。今や無縫製セーター編み機のホールガーメントで有名な(株)島精機製作所は元々手袋編み機のメーカーで、編み機から出てきたニット手袋はなんと始めから手袋の形をしています。これがニット手袋の革新的な技術で大きな特徴です。

更にTEMASKでは快適な装着感を実現するため「伸縮糸」を一緒に編み込んでいます。

左が前回ご紹介した「TEMASKのための糸」、右が「伸縮糸」です。

これを編み機で同時に編み込んでいきます。

同じく左の太い糸が銀メッキ糸と綿糸を撚り合わせた「TEMASKのための糸」、そして右側の極細の糸が手袋生地の伸び縮みを格段にアップする「伸縮糸」です。

TEMASKではこの伸縮糸を生地の表面に出ない様、手袋の内側の全体に編み込んでいます。

これは「プレーティング」と呼ばれるニット製造技術で、靴下製造では一般的に使われている技術です。
ですが靴下の円運動での編み上げに比べ、手袋は構造上、往復運動で編み上げるので、プレーティングをすることが格段に難しくなります。
弊社もこの技術を習得するのに大変苦労をしましたが、今ではコア技術のひとつとなりました。

以上TEMASKのフィット感を実現する影の立役者、伸縮糸を使った「TEMASKの編み方」のご紹介でした。

是非TEMASKを手に取って頂いたら手袋をぐーっと引っ張って頂いて生地の伸縮性をお確かめ下さい。
そして装着時のフィット感を感じて頂ければ幸いです。

製造については順調に進行しております。
5月末お届け、6月末お届けも予定通り出荷できると思います。
ご支援いただいた皆様にはもうしばらくお待たせいたしますが、
スタッフ一同、精一杯努めておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

銀の糸の抗菌・抗ウイルス作用で手をカバー。マスクみたいな手袋【TEMASK】

株式会社イナバ
スタッフ一同

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Makuakeプロジェクト【TEMASK】伸縮性能とお洗濯後の使用感について

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みなさまこんにちは。

昨日、第一便を出荷いたしましたので、福岡県から近い地域の方など、早い方はお手元に届いていることかと思います。

本日は、お洗濯(手洗い)後の製品の伸縮具合について、ご案内したいと思います。

本製品【TEMASK】は、独自の編み技術により高い伸縮性を持たせた設計になっております。
そのため、お洗濯(手洗い)→乾燥(陰干し自然乾燥)後は、新品の状態より一回りほど縮んでしまいます。

上部:新品状態、下部:お洗濯乾燥後

装着の際には、若干きつい感じがあるかもしれませんが、
ストレッチ・伸縮性能が高いため、次第に馴染んで参ります。

LLサイズを使用してます。
手の横に置いているのは洗濯乾燥後の手袋です。
手より小さい感じがあると思います。

装着した際の写真です。

毎日洗い、装着をしておりますが、
問題なく使用できております(^ ^)

お洗濯方法については、本編に詳しくご案内しております。
https://www.makuake.com/project/temask/
また、製品が届きましたら、製品と一緒にお取扱説明書を同封しておりますので、
ご参考くださいませ。

当製品【TEMASK】は通常の軍手より遥かにデリケートな製品になっております。
手洗いお洗濯での管理にてお願いいたします。

製品の詳細については、今後も随時ご案内したいと思います。
製造の方も順調に進行しておりますので、
予定に合わせてお届けできる予定です。

引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。

銀の糸の抗菌・抗ウイルス作用で手をカバー。マスクみたいな手袋【TEMASK】

株式会社イナバ
スタッフ一同

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Makuakeプロジェクト【TEMASK】製造レポート「TEMASKのための糸」

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公開してからちょうど1週間が経ちました。
沢山のサポーター皆様にご支援頂きまして目標金額の3,000%を達成致しました。サポーターの皆様には改めまして感謝申し上げます。
誠にありがとうございます。

一刻も早く皆様の元へ「TEMASK てますく」をお届けすべく準備中です。現在の所、製造にも滞りなく、予定通りにお届け出来るかと思います。

さて本日は本プロジェクト製品「TEMASK てますく」の製造工程についてレポートをさせて頂きます。

「TEMASK てますく」は主に抗菌抗ウイルス作用のある銀メッキ糸と吸水吸湿に優れた綿糸で構成されております。綿糸は肌触りも良く清涼感にも優れていますので今回この素材をチョイスしました。

ですがただこの2つの素材を一緒に編み込むだけでは良いものが出来ません。

銀メッキ糸は少し固く、綿素材とは質感が異なるため一緒に編み込むだけでは銀メッキが表面に出る箇所、出ない箇所の差が大きくなります。

そこで今回は銀メッキ糸と綿糸を「撚り合わせる」ことにより均一に銀メッキ糸が生地表面に出るように工夫をしました。

下記に写真を上げておりますので御覧ください。

白い糸が綿糸でキラキラした糸が銀メッキ糸です。

この2種類、各2本の糸を撚糸機により「撚り合わせ」て「TEMASK てますく」専用の糸を作成しております。

糸を作成するに当たり綿糸の太さ、銀メッキ糸の太さ、使用する本数など試作を重ね、
1日中つけっぱなしでも違和感の無い手袋を目指し、今の糸バランスにたどり着きました。
2つの糸を合わせることで糸の色がグレー色になります。

「TEMASK てますく」が皆様の手元に到着しましたら是非表面をじっと見てみて下さい。

綿糸と銀メッキ糸が撚り合わさることによって生地がグレーに編み上がっていることをご確認頂けるかと思います。

製造工程については、また随時レポートさせていただきたいと思います。
お届けまでもうしばらくお待ちくださいませ。
引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。

銀の糸の抗菌・抗ウイルス作用で手をカバー。マスクみたいな手袋【TEMASK】

株式会社イナバ
スタッフ一同

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