アベノミクスで円安が進んで10月の78円から2月の93円で約2割下がっています。私の予想としては年明けで一旦円高に戻り83円位で手当をして5%の値上げを予想していました。ところが今年になっても円安が止まらずに手持ちのドル(80円/1ドル)が底を着きそうになっています。商品在庫も3月には無くなるでしょう。
いよいよ値上げの交渉に入らなければなりません。ガソリンは毎週見直しています10週連続での値上げらしいです、タイミング的には少し遅れて値上げをしているようですからまだ当分上がっていくと思います。
2年前にも綿糸の不作続きと中国の人件費高騰のため中国の原価が3割ほど値上げになりました、その時は円高に向かっていましたので実際の値上げは2割でした。その時はこれはインフレに向かうと思っていましたがデフレが続きました。
我々の業界は原価の上げ幅がそのまま反映されるほどに価格に余裕がありません。デフレが続いたという事はまだ日本にも競走にさらされていない業界があって全体の物価が下がる要素があったのでしょうか。
今回も我々の繊維業界は値上げせざるを得ませんが、デフレが続くならばまだ輸入、販売チャンネルの変化などによって価格が下げられる業界がある事になります。
新規参入のチャンスかもしれません。勝ち残るためには生産性の向上しかありません。