新商品「手袋の下着」が賞を頂きました。

今回は仕事のことを書きます。

日刊工業新聞の第30回読者が選ぶネーミング大賞のアイデアネーミング賞をいただきました。大変光栄なことです、社員一同喜んでいます。

商品紹介です。インパクトのあるネーミングと思っております。

そしてこれが新商品のさらに半分の薄さの「手袋のストッキング」です。他社ではナイロン糸だけで編んだ商品はたくさん存在していますが、この薄さでプレーティングで編んだ商品は見かけたことがありません。

そもそも「プレーティング」の解説をさせていただきます。

先日、NHKの「ガッテン」で靴下の特集をしていました。靴下の革命は70年前に起こったそうです。それは靴下がずれ落ちないように表糸(綿糸・毛糸など)と裏糸(ナイロンなどの伸縮性がある糸)を編み分けて二重構造「プレーティング」で製品造りを始めたことだそうです。「ガッテン」の主旨はその事によって靴下の裏糸にゴミが残り匂いの原因ができるので靴下は裏返して洗濯してくださいという事でした。

そこで手袋で二重構造「プレーティング」で作れないかということで当社では30年前から靴下と同じ構造の「プレーティング」で製品を作っています。しかし手袋製造では、この方法は一般的な造り方として普及していません。編み機の構造が靴下では円運動で編み上げますので、針釜が回って2本の糸が一方向に動きますので割と容易に編めます。手袋では往復運動で前と後ろで編み上げていきます。この時、前プレート(針板)と後ろプレートを2本の糸が同じところを通らなければいけません。この糸が通る道筋がコンマ数ミリ違ってくると編めません。ここで不良品が数多く発生して普及しないのだと思います。当社では13Gとうたってある製品はこの「プレーティング」を使って造っています。

「手袋の下着」の表糸を構造が分かるように黒糸で編んでみました。左が編んだままの状態です。右が裏返して製品した状態です。製品にする時に「手袋の下着」「手袋のストッキング」どちらも裏返します。裏糸とゴム糸が手に当たらないようにです。ご覧の通り手に当たる部分は表糸(綿糸)が当たりますので快適に使用できます。

ゴム手袋などの下履きとしてはもちろん、普段の仕事中使用しても気にならない薄さとなっております。

ぜひ一度お試しください。

手袋の革命は久留米からすでに始まっています。

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