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軍手・手袋の豆知識

軍手に関する豆知識です。軍手の種類、ゲージについてなど専門的な部分を記述しておきますので商品ご購入の際の参考にお読み下さい。
また、その他にも軍手、手袋に関する用語などわからないことがありましたらお気軽にご連絡下さい。

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軍手の数え方について

 

手袋は2枚で1双と呼びます。(通常、1双がお一人分になります。)したがって1ダースと表示されている商品は12双ですから24枚になっています。靴下も同じく2枚で1足と呼びます。また10の単位表すデカと表示することもあります。20枚すなわち10双を1デカと呼びます。

ゲージについて

 

軍手工房.comで取り扱いの軍手・手袋には主に編み目が3種類あります。
7ゲージ、10ゲージ、13ゲージとあり、ゲージとは1インチ(2.54センチメートル)の中に何本の針が入っているかということです。言い換えれば編み目が幾つあるかということです。


通称軍手と呼ばれている製品が7ゲージです。10ゲージの製品は少し高級感のある素材で付加価値の付いた製品を作り出すのに適しています。一般には13ゲージの製品は主に加工手袋と呼ばれるゴム、PVC、ニトリルなどを表面にコーティングする下地の手袋として作られてきました。しかし当社では主に綿糸を中心とした付加価値の付いた商品を製造しています。
7年前までは当社でも7ゲージの軍手も生産していましたが中国製品の価格に対抗できなくなり、また中国の提携工場の品質が格段に向上したのを期に7ゲージ、10ゲージ製品は輸入に切り替えました。
編目を見てお分かりの通り7ゲージでは太い糸を使用して編みますのでザックリ感は出ますが使っていてやはり生地自体が分厚くなります。13ゲージではかなり細い糸を使用して編みますので、しなやかでほどほど薄くしかも塵が入り難い製品に仕上がります。10ゲージはその中間くらいの製品に出来ががります。

糸について

編目について申し上げましたので,次は糸の太さ(綿糸の番手)についての説明です。7ゲージの軍手を編む時は綿糸10番手という糸を5本で編みます。これが基本となり昔から作られえてきた製品となります。10ゲージで軍手風に綿糸10番で編みますと3本で編むことになります。高級感を出す時は半分の太さの綿糸20番を2本を撚った綿糸(20番双糸)2本で編みますと、しなやかで高級感がある製品に仕上がります。13ゲージの製品では基本的には綿糸30番という10番の3分の1の太さで綿糸30番を2本を撚った綿糸(30番軍手の糸は初めは綿糸でしたが廉価版が要求されるに伴って混紡糸(綿・ポリエステル)がまず使用されるようになりました。次は日本国内の再生糸(リサイクル回収された糸)で製造された特紡糸(古典的な紡績で生産されていた)が使用されるようになりました。近年では空気製紡で効率よく大量生産できるTKB糸と呼ばれる糸が中国で生産されて軍手の糸として使用されています。
手袋に使用される糸の種類としては他にはファッション系の洋毛糸、アクリル糸、ナイロン糸、ポリエステル糸、スフ糸、健康系の絹、オーガニックコットン、特殊な耐熱、耐切裂のアラミド繊維などがあります。補助糸としてウーリーナイロンやFTY(スパンデックス)などの伸縮性を強くする糸と組み合わせて使用することがあります。これが当社の13ゲージ綿のびのび作業手袋です。
晒と生成という名称について、本来綿糸の色は白色ではありません。編目の画像のように綿糸は茶色っぽい色をしています。そこで本来の色のままと言う意味で生成と呼ばれています。これを漂白剤で晒して真っ白に加工した糸を晒と呼びます。

規格(サイズ等)について

軍手についての規格ですが基本的には横幅(横幅を針何本で形成するかによって決まります)はほぼ同じ(婦人用は針を少くして狭くしてあります)で、編みたて回数もほぼ同じ(婦人用は回数を少なくしてあります)にして製造してありますので糸の構成によって製品のグレード、価格がほぼ決まります。糸のグレードは前に申し上げましたとおり綿糸、混紡糸、特紡糸、TKB糸の順で低くなりますが特紡糸、TKB糸はほとんど差がありません。もちろん生成より晒の方が高くなりますしそれぞれの中でもまたグレードがあり、どの番手のどの糸を何本で編むのか選択することによって製品構成が決まり、価格が決まります。
軍手の価格はこの製品構成で重量がどれくらいになったかによって決定されるのです。綿糸、混紡糸の製品では750gが平均的な製品の目安です。特紡糸、TKB糸はふんわり感を出したボリュームがある糸なので600gの重量が平均的な製品となります。これより軽くなると薄く感じられる製品となり製品の価格は安くなります。また重くなるとガッシリした製品となり価格が高くなります。
5本指ソックスも10ゲージ、13ゲージの同じ機械で製造することが出来ます。指の編みたて回数を少なくして胴の部分、ゴムの部分を多くすれば5本指ソックスが製造できます、もちろん少し指の構成を変えなければいけません。当社では13ゲージ5本指ソックスの製造もやっておりますのでお問い合わせください。

プレーティングについて

 

機械でのニット編立て方法にプレーティング(添え糸編み)という技術があります。
プレーティングとは2本の編糸を同時に表裏に編み分ける編み方で、地糸の編糸が表側に、添え糸の糸口が裏側に表れます。プレーティングはその名前の通りに地糸に添えるようにもう一つの糸が裏側へ隠れる様に編む編み方で、表目と裏目を分けることにより糸特性と風合いを保つことが出来ます。手袋や靴下の場合は地糸には綿・アクリル・絹などの伸縮性の無い素材を使い、添え糸にウーリーナイロン・ポリウレタンを使います。プレーティングでは編み分けることにより地糸の風合いと添え糸の伸縮性が組み合わされて独自の機能性が高い製品が出来上がります。プレーティングは2本の糸を同時に編み上げるので糸重なり・糸飛びなどが起こりやすくなり高度な技術が必要になります。軍手工房の得意ワザのひとつでもあります。

オーバーロックミシン・すくいミシンについて

 

ニットの縫製でもっとも広く使用されるミシンで、ニットのような伸縮性の高い布地の縫製に適しています。布地のホツレ止めの端縫、ニット肌着の裾引き縫などの用途に使用しています。
手袋製造の現場では元来普及していましたミシンですが一時期日本国内の人手不足で簡易的な接着糸による端糸処理が行われていますが当社では風合いが良いロックミシンで仕上げています。

 
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