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社長/工場長 稲葉 順

手袋製造歴25年の確かな技術と信頼。皆様により良い製品をお届け出来るように日夜努力しています。

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持続可能な社会のために

織物の製造過程で出てしまう
「残糸 ざんし」を活用した
アップサイクル製品を作りました。

残糸を提供していただいたのは、木綿織物の製品を製造している工場さん。
織物を製造する上で出てしまう残糸を活用して、なにか編物製品を作れないかとご相談を頂いたのがきっかけです。
織物(テキスタイル)はたくさんの経糸に緯糸を組み合わせて生地を織り上げていくため、製造の過程でどうしても製品を作るのに満たない糸が残ってしまい織物の素材として再利用するには多くの手間を必要とするのですが、編物(ニット)は一本の糸をループ状に繋げていくことで編地を作るので、そうした短く半端な余り糸でも一本に繋げて纏めてしまうことで無駄なく活用することができます。
もともと木綿の織物用の糸ということもあり上質な綿の糸を使用することが出来ますが、同じ綿でも織物用の糸はふつう編物用に使用する糸に比べ、糸の撚りが強いので強度が高いという特徴があります。 織物用の糸のために専用の調整をする必要がありますが、丈夫でシャッキリとした生地になります。

生地を織る前に「先染め」された糸は、多岐にわたるアイテム・多色のデザインを織るため、実に多くの色・太さのものが用意されます。当然、残糸の種類も様々。提供していただいたこれらの糸から、靴下やアームカバーなどのアイテムに最適な厚み・色合いとなるようセレクトして製品を編んでいきます。
例えば靴下として最適な厚みを出すためには糸の太さにより3~5本前後の糸を引き揃えて編んでいます。残糸を使用するのでこの糸はそれぞれ別の色。これを一本にまとめて編むことで、色合いや柄の出方はランダムになります。「その時にある糸で編む」ので色合いは様々。時には靴下の途中で色糸が変わってセパレート柄のようになることもあるかもしれません。

アームカバーは2本の糸を先に撚り合わせ、出来た撚り糸で編めるだけを編みますが、やはり「その時にある糸で編む」ので、販売する色の組み合わせは在庫限りの売り切りになります。
余りの糸という素材の性質上、安定的にたくさん生産することは難しく、ご希望の色を指定して販売というのもなかなか出来ない製品ですが、思いがけない色を手にするガチャガチャのようなワクワク感やその時々での偶然の出会いをお楽しみ頂ければ幸いです。




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